① 自立支援 生活訓練
高次脳機能障害に対する訓練・相談援助
外傷性脳損傷、脳血管障害の後遺症として生じる高次脳機能障害は、日常生活・社会生活をおくる上で、大きな障害となっています。
医学的リハビリテーション(作業療法や認知訓練等)や生活訓練、環境調整(家族等に対する支援を含む)を通して、代償手段獲得、スケジュール管理能力の向上、対人技能の向上などの訓練・相談援助を実施しています。
※具体的症状
記憶障害、注意障害、遂行機能障害、失語、失行、失認、病識低下、社会的行動障害(欲求や感情のコントロールの低下、対人的技能の拙劣)
高次脳機能訓練
グループ訓練
高次脳機能障害者の方がグループで活動することで、高次脳機能の維持向上を目指します。
他者とのかかわりの中で、自分の障害に対して気づき、見つめ直す機会を得られるよう支援します。
社会生活を送るために必要な社会性を身に着ける上で効果が期待できます。
<買い物・外出訓練風景>
<園芸風景>
<社会参加>(地域のクリーン作戦)
ガーデニング教室
個別訓練
個別訓練室で訓練を行うことで、プライバシーを守り、その場で振り返りを実施し、障害に対し作業療法士がきめ細やかに支援を行います。
一人ひとりの高次脳機能に合わせた代償手段の検討や獲得を目指します。
②自立支援 機能訓練
理学療法(PT)
日常生活・社会生活の自立に向けて、生活に密着した基本動作訓練・歩行訓練・車いす操作練習などを理学療法士が行います。
自主訓練
ひとりでも行えるメニューを提案し、利用終了後や帰宅後の運動の継続・習慣化を目的としています。
移動訓練
脳活性化・体力づくりを目的に20分連続して歩行もしくは、車いす走行を行います。
作業療法(OT)
生活機能の回復を目的に、高次脳機能の訓練(詳細は高次脳機能訓練参照)・身体機能の維持や日常生活動作(ADL)、日常生活関連動作、社会適応能力などの向上のため訓練を作業療法士が行います。
グループ訓練
それぞれの目標に沿って利用者が集まり、目標達成に向け活動します。
生活訓練・機能訓練共通
学習
脳の機能の活性化や集中力を目的としています。高次脳機能訓練に対する訓練課題を提供します。
軽作業
集中力や作業耐久性を目的としています。
具体例
ホチキス針の箱詰め、ボールペンの組み立て/分解、箱折り、タオルたたみ、ビーズパターン等
※軽作業の内容の一例です。
創作
地域生活での余暇活動の充実を図るための趣味の模索や人との交流を深めることを援助します。
各種イベント
社会参加の一環として、障害者スポーツ体験や調理体験等を予定しています。
行事を通して、ルールを守ることの大切さや他者との交流を学びます。
日常生活関連動作訓練
安全な方法での調理の練習、実際の生活エリアでの公共交通機関の利用(乗車訓練)、通院、買い物、銀行等利用の練習を支援します。
今後の生活を想定し、障害や残存能力に適した安全な生活用品の選定・購入の助言をし、購入したものを使用できるように工夫したり、練習したりします。
乗車訓練
バス・電車・タクシーの利用について実際の生活エリアで訓練を行います。
個人に適した時刻表や外出用のコミュニケーションノートを作り、それを繰り返します。
日常生活動作(ADL)訓練
日常生活で必要な動作(着替え・排泄・入浴・洗面など)を一人でできるよう、残存機能を生かした方法をその方に合わせて工夫します。
また、工夫したことが日常生活の中で習慣化するように繰り返し練習し、地域生活でも継続して”行える”ようにします。
問い合わせ先
※相談・見学 お気軽にお問い合わせ下さい。
生活支援部自立支援課
電話0270-24-2678(代表)